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西オーストラリア パースからこんにちは!
by sunsetdreams
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Mandurah(マンジュラ)
出会いの場
金曜のAnzac Dayに始まったロングウィークエンドの土曜日、昨年末に完成した新しい鉄道路線マンジュラ線の電車に乗ってパースの南74kmにあるマンジュラに行ってきた。

西オーストラリア以外ではオーストラリア人でさえ、いまいち発音にとまどってしまうようで、たまに全国ネットのテレビ番組でも司会者のおかしな発音をローカルに直されたりするシーンを見かける。先住民族アボリジニのmandjarという「出会いの場」を意味する言葉に由来しているそうだ。

パースから比較的近く、美しいインド洋の海岸線と広大な湖のようなPeel Inletという入り江を中心に様々なレジャーが盛んで、1990年に1万2千人ほどだった人口は2005年には6万2千人となり、現在オーストラリアで最も高い人口増加率を記録している地域でもある。

マンジュラ線の開通
1999年12月に西オーストラリア州議会を通過した当初の案はパースの東西南北4方向に走る既存の鉄道の南方面に向かうArmadale線の延長だったが、2002年11月にパース発で中心部の地下をトンネルで通過し、南方面に延びる無料高速道路の真ん中に新しい鉄道を作るという直線的で大胆なルートに変更された。
西オーストラリアで初めての地下鉄工事である点や、パース中心部とサウスパースを結ぶNarrowsという橋を含む高速道路はもともと朝夕の交通渋滞があり作業自体が困難なこと、また莫大な費用をかけてもその分の利用者が見込めるのか?予算を医療や教育等他の分野に当てるべきでは?等計画自体に対する批判もあった。大いに注目された大掛かりな工事は西オーストラリア州では歴史上最大規模となり、オーストラリアの建設会社Leighton Contractorsと日本の熊谷組の共同プロジェクトで2004年2月に始まり、トンネルを掘り抜く巨大なボーリング・マシーンは三菱重工で作られたそうだ。
工事期間中に度重なる労働紛争やストもあり、予算や完成予定日も大幅にオーバーしたが、最終的に総額約1660億円で2007年12月23日にパース・マンジュラ間が完成し、西オーストラリアの人々にとっては大きなクリスマスプレゼントになった。

これまでは一般的に車で高速道路を使い1時間半ほどかけてドライブしていたマンジュラまで、新しい電車路線は最高130kmで走り48分で到達できる。朝夕の通勤時間帯は各10分毎、それ以外は15分毎に運行しているので通勤圏内となり、沿線沿いには沢山の新しい住宅が建設されている。
料金も格安(5歳以下は無料)で1日乗り放題のチケットはパースの全線の電車・バスに使えて$8.10(学割やシニア割引で$3.20)。更に家族1日乗り放題のチケットは2人の大人と5~18歳の子供5人の計7人まで使えて$8.10。
d0138104_1221554.jpg早くて安いだけでなく、揺れも少なく、大きな窓があるおかげで車内も明るく景色もよく見え、全体的にスムーズでとても快適だった。
パース中心部の地下の2駅や774メートルのトンネルは西オーストラリアの人々にとって初めての地下鉄経験だし、高速道路の真ん中を通り、街やキングスパーク、スワンリバー、カニングリバーを見渡す景色は素晴らしかった。

d0138104_12233257.jpgこの路線に限らず、パース郊外では電車の駅とバスがリンクしていて簡単に乗り継ぎができるだけでなく、パーク&ライドと言って電車の駅に大きな駐車場があり、駅まで車で行き、そこに1日駐車して電車に乗ることも可能だ。

d0138104_1225514.jpgまた朝夕の通勤時間帯を除いて自転車を持ち込む人達も目立つ。
高齢者、小さな子供達、車椅子・乳母車利用者等に配慮して電車とホームの段差はほとんどなく、各駅にエレベーターを設置し、当然のようにバリアフリーになっているのも特徴だ。

マンジュラ駅に着くと無料バスが待っていて、パースから電車でやって来た他のほとんどの乗客同様に駅から3分程のウォーターフロントにある中心部で降りた。
浅く安全な水際にある細長い公園は緑の芝の中に子供のプレイグランドやBBQがあり、沢山の人達がリラックスして週末を楽しんでいた。
観覧車がある子供向けの遊園地、貸しボート、ヨット、カヌー、ジェットスキー、船舶博物館、ワイナリー、動物園、ワイルドライフ・パーク、マリーナ等周辺にはアクティビティーや見所も沢山あるが、公園内のビジターセンターはスタッフも親切で簡単に予約や情報収集できるので便利だ。

サザンオールスターズとジャンボチキンカツ味噌ラーメン
ちょうどお腹がすいてきたところに日本食の看板が見えた。
知り合いの日本人が以前家族でマンジュラを訪れた際においしかったと話していた店なのだろうか?と思いながら、挙動不審気味に店に入ると日本人スタッフがでてきてやや安心。
パース周辺では主にアジア系移民が経営する日本食が急激に増えたが、残念ながら味覚的には本来の日本食とはかなりのギャップがあるのだ。
メニューを見ていると、その時我々が唯一の日本人客だったからか、突然サザンオールスターズのデビューシングルから始まる初期のベストアルバムが流れてきた。個人的に特にファンというわけではないが、さすがに懐かしかった。
ラーメンが食べたくなったので唯一メニューにあった味噌ラーメンを頼むと、何と麺の上に大きなチキンカツがのっかっている。チキンカツと麺に隠れて大きなブロッコリーも入っていた。
他に我々が頼んだセットメニューA(1人前)にはサーモンの刺身、まき寿司、照り焼きビーフ、天ぷら、サラダ、ご飯、味噌汁がサザンのベストのようにオールインワンになっていた。
オーストラリアでとても人気が高い照り焼きチキンに代表される甘くてしょっぱく濃い味は、オージーにとってかなりセンセーショナルなようで、体も大きいので当然ボリュームも大切だ。
やはり日本人経営の日本食でも地元の客層に合わせて味付けや工夫を重ねて変化していくのが当然なのだろう。それにしてもサザンオールスターズを聞きながら食べたジャンボ・チキンカツ味噌ラーメンはすごいボリュームで強烈な印象だった。

ドルフィン・クルーズ
お腹が一杯になった後、野生のイルカを見ることができる1時間のクルーズに参加した。
同じ桟橋から別の2つの会社が全く同じコースをそれぞれ2艘の船で1時間毎に運航している為、結局30分おきにどちらかの船が出る。
d0138104_12275284.jpg出発前に桟橋付近の浅い水際の至近距離で早くもイルカを発見し、期待が高まった。
船は船長の解説付きでドルフィン・キーという新しいマリーナやボートハーバーを回り、ほとんどの家がプライベートの桟橋とボートを持つ豪邸が建ち並ぶ居住地域の人工水路をゆっくり進み、やがて河口に戻りハイライトであるイルカとの遭遇シーンがやってきた。
岸に近い浅瀬で2・3頭が見え隠れしたところで船のエンジンを止め、しばらくイルカ達の動きを見守りながら一緒にゆっくりと漂っていた。とても嬉しい瞬間の連続だった。

クルーズが終わって船を降りると、その後の船の発着が見渡せる景色の良いレストランの2階のテラスで、シーフード・チャウダーとチップスを頼みビールを飲んだ。何だか食べてばかりだな。まだジャンボ・チキンカツ味噌ラーメンの余韻が残っていて、腹が苦しくなってしまった。
帰りは同じように無料バスでマンジュラ駅に行き、そこから再び電車でパースへ戻った。

マンジュラ線が開通したおかげでマンジュラを楽しめる機会が増え、マンジュラが通勤圏内となり人口が増えて活性化され、1日の平均利用者は既に3万人を越えている。
ガソリン価格の高騰や二酸化炭素排出の抑制等、経済的・環境的な効果も大きいが、車を運転した場合の疲労や酒気帯び運転、事故の心配はないし、車社会であるパースの公共交通機関をあらためて考え直す画期的なきっかけになると良いのだが・・・。
とにかく電車は快適だったし、イルカに会えて良かった!
# by sunsetdreams | 2008-04-29 13:24
西オーストラリアの風に吹かれて
西オーストラリアのパースからこんにちは。
西オーストラリアで留学したり、旅行したり、暮らしたり・・・西オーストラリアを訪れる人は
どうして西オーストラリアなのか誰でも何らかの理由やきっかけがあるのだと思う。

私の場合は西オーストラリア、特にパースの南280kmにあるマーガレット・リバーの波と
風に憧れたのがきっかけだった。
ウェイブセイリング(波の中でするウインドサーフィン)というスポーツにはまっていた私が、
初めて西オーストラリアにやってきたのは1988年のことだ。

ハワイのトレードウインド(貿易風)と並んで、西オーストラリアのアフタヌーン・シーブリーズ
はウインドサーファーやヨットマンにとって当時から世界的に有名だった。
ウェイブセイリングを楽しむには、きれいな波が入る場所で、安定した風が理想的には
ビーチと並行に吹いているという地形的・気象的に限られた条件が必要になる。
多くのサーフィンのポイントでは良い波が入るが、そこにうまく風が入るかが大きな問題に
なるので、究極的には波と風のコンディションが良い場所に住むしかない??
ローカルの中にはオーストラリア国内をはじめ世界のあちこちから西オーストラリアに
移住してしまったウインドサーファーも多い。

10月から3月の間、日中西オーストラリア内陸の温度が急激に上がり、インド洋の水温が
低い為に生じる温度差のおかげで、午後からさわやかなシーブリーズが吹き始める。
夏の暑い日に、午後になると南西から吹いてくる涼しい海風はフリーマントル・ドクターと
呼ばれ、とても心地良く、人々を癒してくれる。
シーブリーズが吹いている日は一般的に気温がそれほど上がらず、ハエも目立たず、
さわやかな1日になることが多く、朝晩の気温も下がり、夕方ビーチに行くと寒く感じる
こともあるぐらいだ。
フリーマントル・ドクターなしでは、西オーストラリアはハエだらけのただひたすら暑い過酷な
大陸になってしまうかもしれない。

20年前も今も、このさわやかなシーブリーズに吹かれるのはとても気持ち良く、私にとって
フリーマントル・ドクターとの出会いは、その後西オーストラリアで永住することになる大きな
きっかけのひとつになった。
# by sunsetdreams | 2008-03-13 13:27