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右膝の半月板損傷の痛みを感じたのは昨年5月5日夜の練習の翌日で、練習と言ってもいつも2チームあるマスターズ同士のゲームばかりなのだが、その晩に原因として考えられることとして2度左足で長めのクロスを蹴った際に軸足の右足に負担がかかったことぐらいだが、全体的に調子良く、練習中に大きな痛みは全く感じなかった。
もしかすると2001年4月に相手選手と接触して痛めたことも関係あるのかもしれない。 当時サッカーはほぼ1年間休んだので完治したと思っていたのだが・・・ サッカーだけでなく昔からウインドサーフィンで波の崩れる寸前のリップを狙ってターンしようとしたり、海の上とはいえ建物で言えば3階ぐらいの高さのジャンプから着水したり、結果的にボードの足を置く部分がへこんでしまうぐらいの負担が膝にもかかっていたわけだし、年月を重ねて酷使してきたというか・・・さすがにおっさんなので年齢やいろいろな要素が重なったのかもしれない。 6月に日本の病院で手術が必要だと言われて、パースに戻ってから忙しくてなかなか専門医に相談すら行けず、やっと9月に最初の予約を入れたのだが、友人で空手をやっているフランス人女性が以前やはり膝の手術をして、素晴らしかったという先生を紹介してくれたので、また予約を入れ直し、結局会えたのは10月になってからだった。 けれどもその先生も私自身も忙しく、なかなか手術の目処が立たないまま、クリスマスが来て年を越してしまった。 日本での診断後にショックを受けていた頃、テニスをやっている義兄が前に私と同じようにMRI検査をして半月板損傷と言われたが、忙しくて手術を受けられず、そのままにしていたら、ほぼ回復してきたそうで現在も普通にテニスをしているという話を聞いていたので、もしかしたら・・・とかすかな望みを持っていたのだが・・・痛みはないが、まだ走ったり、激しいスポーツをするには程遠い状態だった。 それでもほぼ8ヶ月たっていたので、公園を散歩したり、ビーチまで自転車で行ったり、最近ではプールで歩いたり、軽く泳いだりすることにも支障はなかった。 新年早々、1月4日に電話があり、翌日に手術ができるとのことで、その晩12時以降は飲み食いをせず、翌朝7時に病院に来るようにとのこと。 「え~っ明日?」 心の準備も何もできていなかったがこのチャンスを逃せないと思い、仕事の調整をして、翌朝緊張気味に病院へ。 生まれて初めての手術や全身麻酔ということで、ややびびっていたが、ベットで医師や看護師からの質問や説明を受けながら、予定より30分遅れて10時半頃にベットごと移動開始。 移動中の廊下でその日先生と初めて会い、何となく安心。 麻酔の注射をして酸素マスクをかぶったところで記憶がなくなった。 気がつくと病室に戻っていて、1時半ぐらいだった。 痛みはそれほどなく、看護師がサンドイッチ、ビスケット、紅茶、水を持ってきてくれた。 手術も無事終ったようだし、当然お腹もすいていたので嬉しかった。 2時半ぐらいには家族が迎えに来てくれて、私は看護師に松葉杖を頼んだのだが、松葉杖に頼り過ぎるのは筋肉にもリハビリにも良くないとのことで、別のスタッフが車椅子で私が車に乗るまで押してくれた。 日本の病院ではリハビリを含めて1週間の入院と2週間の通院だと言われたが、何と手術から4時間後には松葉杖無しであっさり退院した。 膝関節鏡視下手術ということで膝に穴を2つ開けて小さなレンズを投入しモニターを見ながらの手術だそうで、その晩になって手術の為に持参した日本で撮ったMRIの画像を入れた大きな袋の中にDVDが入っていたことに気がついた。 イリュウ?ではないが手術にかかわった医療チームの表情の写真やそのレンズから半月板の損傷部分を切り取っては吸い取る様子が一部始終録画されていたのでびっくりした。 とっくに手術は終っているのに、ビデオを見ながら「自分が寝ている間にこんなことやってたのか?」とあらためてショックを受けて複雑な心境になったり、さすがにどんどん半月板が削り取られるのを見て、「いて~っ!」とか「やめてくれ~っ!」なんて叫んでしまった。 私が行った東京の病院ではMRIの画像でさえ海外に持って行くというので有料になりそうだったが・・・ ラッキーなことに永住者を含む国民全員にあるMedicareという基本的な保険でカバーされ、病気にもよるが今回の手術は公立の病院(といっても廊下でつながっている別棟はプライベートで担当医はそのプライベートの施設に診察室を持っている)なので何と全て無料だった。 またまたありがとうオーストラリア! ちなみに同じ先生でも別の私立の病院だったらA$4,000前後かかるそうだ。 簡単で早過ぎて何だか不安な部分もあるのだが・・・手術から10日後に抜糸も含めて先生に会うことになっているので、リハビリや今後のことを相談しようと思う。専門医の診察料は有料だが半額弱はMedicareでカバーでき、任意保険に加入している場合はそのギャップもカバー可能だ。 この8ヶ月間できるだけ右膝に負担をかけないように左足に頼るうちに、実は最近左膝も痛くなってきていたので、昨年友人が来た際に日本から持ってきてくれたお灸をこれまた初めて両膝に使っている。 とにかく無事に手術できて良かった!
by sunsetdreams
| 2010-01-12 22:45
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